🧊 第1回「冬にカビ?実は危険な結露とカビの関係」
冬といえば乾燥のイメージが強いですが、実はカビが繁殖しやすい季節でもあります。暖房や加湿器の使用で室内の温度と湿度が上昇し、冷たい窓や壁に触れた瞬間に「結露」が発生。これがカビの発生源となるのです。特に北側の部屋や家具の裏、押し入れなど、空気が滞留する場所では湿気がこもりやすく、見えないところでカビが広がっていることも少なくありません。
結露の原因は「温度差」と「湿度の高さ」にあります。暖かく湿った空気が冷たい面に触れると、空気中の水分が水滴となって現れます。この水滴が壁紙や木材などの有機素材に吸収されると、カビが栄養を得て急速に繁殖します。カビの胞子は非常に軽く、空気中に漂って広がるため、気づかないうちに部屋全体に拡散してしまうこともあります。
では、どのように対策すればよいのでしょうか。まず大切なのは**湿度の「見える化」**です。湿度計を設置し、室内の湿度を常にチェックしましょう。理想的な湿度は50〜60%。これを超えると結露やカビのリスクが一気に高まります。また、加湿器は便利な反面、水の交換やタンクの洗浄を怠ると雑菌を拡散する原因になるため、毎日のメンテナンスが不可欠です。
さらに、空気の流れを作ることも重要です。家具を壁から5cm以上離して設置することで、空気が循環しやすくなり、結露や湿気のたまりを防げます。窓ガラスには結露防止フィルムを貼り、断熱カーテンや内窓を取り入れると、室内外の温度差を抑えられます。こうした小さな工夫の積み重ねが、冬のカビ予防に大きな効果を発揮します。
また、建材やインテリア素材にも注目です。木材や紙、布製品は吸湿性が高く、湿気を含むとカビが根を張りやすくなります。素材ごとの特性を理解し、表面に防カビ塗料や抗菌コーティングを施すのも有効です。結露対策と素材管理を両立させることが、長期的な住宅メンテナンスにつながります。
冬は一見「乾燥して安全」な時期に思えますが、実際は結露という見えない湿気の罠が潜んでいます。湿度・温度・空気の流れを意識的にコントロールすることで、カビの発生を根本から防ぐことができます。
