13. ホテルで実践すべき秋口の防カビ対策 ― 快適な空間維持と衛生管理の両立

秋は観光シーズンで宿泊需要が高まる一方、外気温の低下とともに客室内の結露や湿気が増加するリスクがあります。特に浴室付きの客室や地下階の部屋では、カビ菌が壁面・換気ダクト・エアコン内部に潜むケースが多く、放置すると悪臭や清掃コスト増につながります。

ホテルでの防カビ対策のポイントは、**「見える部分」よりも「空気の流れ」と「素材の管理」**にあります。

🔹1. 空調・換気ダクトの定期洗浄

秋冬は冷暖房の切り替え時期。エアコン内部に夏季の湿気が残っている場合、内部でカビ菌が繁殖していることがあります。
専門業者による**エアコン内部の高圧洗浄を年2回(春・秋)**実施することで、臭気とカビ胞子の再放出を防止できます。

🔹2. バスルーム・水回りの防カビコーティング

バスルームのタイル目地やシャワーカーテンなどは、フミン酸や銀イオン配合の防カビ剤を定期的に塗布することで、化学薬品に頼らず持続的な抗菌効果を維持できます。これにより、清掃頻度の削減とともに宿泊客の安全性・快適性も向上します。

🔹3. ベッドマット・カーテン類の湿気管理

客室のマットレス裏や窓際カーテンの結露は、秋の夜間にカビが発生する代表的な箇所です。
除湿器の常設または**「フミン酸含有スプレー」による週1回の布地処理**を行うことで、臭気の発生と再繁殖を防止できます。

🔹4. 客室清掃スタッフへの教育

清掃スタッフに「漂白剤ではなく天然由来成分での拭き上げ」や「拭いた後の乾燥時間の確保」を徹底することで、カビの再発率を約40%低減(※自社実施試験データより)できた例もあります。

ホテルのカビ対策は「見た目の清潔さ」だけではなく、空気の質を保つこと=ブランド価値の維持に直結します。特に秋は、小さな湿気対策の積み重ねが、クレーム防止と快適空間づくりの鍵となります。

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