12. 秋口から始める!カビを根本から防ぐ住まいの習慣と環境づくり

10月以降の秋口は、外の気温が下がり始め、暖房を使い始める時期です。実はこの時期こそ、カビが「再始動」する危険ゾーン。夏の湿気を吸った建材や壁紙、家具の裏などに潜んでいた胞子が、室内の温度差と結露をきっかけに活動を再開します。そこで大切になるのが、**発生させない環境をつくる“予防のメンテナンス習慣”**です。

まず意識したいのは、「湿度50〜60%」を維持すること。外気温が下がると加湿器や暖房を使い始めますが、過度な加湿はカビを活性化させます。除湿器と湿度計を併用し、数値で湿度を管理するのが効果的です。特に寝室やクローゼットなど、日中換気が行われない空間では、朝晩の10分換気を日課にしましょう。

次に、家具の配置と空気の流れも重要です。壁にぴったりくっつけて置いた家具の裏は、秋冬の結露が最もたまりやすい場所。少なくとも5cmの隙間を確保し、空気が通るようにすることで、カビの温床を未然に防ぐことができます。

また、近年注目されているのが、フミン酸や珪藻土などの天然素材を取り入れた室内環境改善です。フミン酸には菌の繁殖抑制と脱臭作用があり、壁材や床のコーティングに使うことで、半永久的にカビの発生しにくい環境を形成します。珪藻土は調湿性に優れており、湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥時には放出することで、カビが好む「高湿状態」を自然に防ぎます。

さらに、**掃除と換気の“習慣化”**が長期的な防カビの鍵です。週末ごとに全体を掃除するよりも、1日5分だけでも窓を開け、風を通すだけで大きな効果があります。室内の空気を動かすことで、壁や床に水分が滞留せず、結露の発生を防げます。

秋の涼しさに油断せず、10月から意識的に「湿度を整える・空気を動かす・天然素材を取り入れる」ことが、冬を快適に過ごすための最善の防カビ対策です。小さな習慣が、長期的に住まいの健康を守ります。

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