第6回:除湿だけじゃ不十分?カビ対策に欠かせない意外なポイント
多くの人が「カビ=湿気」と考えますが、実は湿度だけが原因ではありません。
国立感染症研究所(NIID)によると、カビは湿度60%以下でも、適度な栄養源と温度があれば繁殖可能です。
つまり、湿気を減らしても、「汚れ」「ホコリ」「石けんカス」などが残っていれば、カビは再び育ち始めます。特に洗面所・浴室・壁紙裏・エアコン内部は要注意です。
■なぜ除湿だけでは不十分なのか?
カビの栄養源は、人の皮脂・髪の毛・ホコリ・洗剤の残留物など多岐にわたります。
環境省の「カビ対策ガイドライン(2022)」では、
「湿度よりも、清掃不足や有機汚れの蓄積が主要因になる」
と明記されています。
つまり「除湿+清掃+換気」の3要素を組み合わせなければ、根本的なカビ対策にはなりません。
■今日からできる3つの実践方法
- 換気を徹底する
朝と夜、1日2回、各15分以上の換気で胞子の滞留を防ぐ。 - 洗剤残りをゼロに
浴室・洗面台などの石けんカスをしっかり流す。 - エアコン内部を定期洗浄
フィルターやドレンパンにカビ胞子が溜まりやすく、年2回の清掃が理想です。
