8. 排泄臭・加齢臭が施設の評価を左右する
―残臭対策の新基準とは?
介護施設では、排泄臭や加齢臭、薬品臭などが混ざり合い、空間全体に残る“残臭”が深刻な課題となっています。これは施設の清潔感や信頼性に直結するだけでなく、入居希望者やその家族、さらに職員の離職理由にもつながるため、「におい対策」は単なる衛生管理ではなく、施設経営そのものに関わります。
■ 「においが入居判断の決定打になる」データ
- 一般社団法人 高齢者福祉環境推進会(2022年実施)の調査では、介護施設見学経験者513名中、**72%が「においの印象が判断材料になった」**と回答。
- 厚生労働省(2021年「介護職場の魅力に関する調査」)によると、「施設内の空気・においが不快だった」ことが早期離職の要因に挙げられ、特に若年層の離職に影響が大きいことが判明。
■ 紙おむつと残臭の現実:ごみ収集拒否事例も
2023年夏、大阪府内の特別養護老人ホームでは、使用済み紙おむつの強烈な臭気が地域からの苦情に発展。市の清掃部門が一部袋の受け取りを拒否し、施設側は脱臭機の追加設置・保管場所の変更を余儀なくされました。
こうしたケースは、単なる内部問題ではなく、地域社会との信頼関係にも影響を与えます。
■ 天然由来による“分解型”消臭が注目される理由
排泄臭や加齢臭の主成分(アンモニア、ノネナール、メチルメルカプタンなど)は、分子が小さく拡散性が高いため、マスキング系の芳香剤や揮発型アルコールでは根本対策になりません。
近年注目されているのが、フミン酸(土壌由来の有機酸)やグレープフルーツ種子抽出物(GSE)による分子分解型の消臭技術です。これらは原因分子に直接作用して分解・無臭化し、再発防止にも効果を発揮します。
■ 他の消臭剤との比較:10項目マトリクス
項目 | 次亜塩素酸水 | アルコール系スプレー | 芳香剤(マスキング) | 天然分解型(フミン酸・GSE) |
---|---|---|---|---|
即効性 | ◎ 高い | ◎ 高い | ◎ 高い | ○ やや遅効性(分解型) |
持続性 | ✕ 揮発しやすい | ✕ 揮発しやすい | ✕ 効果時間が短い | ◎ 持続的に効果を発揮 |
においの元への作用 | △ 表面除菌 | ✕ 揮発成分は残留 | ✕ においを隠すのみ | ◎ 原因分子を分解 |
抗菌・防カビ効果 | ◎ 強力だが素材劣化あり | △ 表面除菌に限定 | ✕ なし | ○ 分解により発生源を抑制 |
健康への安全性 | △ 吸入刺激・漂白性あり | △ 手荒れ・刺激性あり | △ 吸入過多で健康リスク | ◎ 低刺激・安全性高い |
設備素材への影響 | ✕ 金属腐食・色落ちあり | ○ 基本的に影響少ない | ○ 影響なし | ◎ 非腐食性・素材に優しい |
環境負荷 | ✕ 残留塩素など負荷高い | ○ 揮発性有機物が残る | △ 化学香料が残留 | ◎ 生分解性あり |
作業者への影響 | △ 吸引による咳・刺激感 | △ 手荒れ・乾燥しやすい | ○ 香料による不快感あり | ◎ 無香・肌にも優しい |
導入コスト | ○ 安価で導入可能 | ○ 比較的安価 | ○ 安価 | △ 導入コストはやや高め |
施設イメージ向上効果 | ✕ 化学臭・刺激の印象 | ✕ 作業臭が残る | ✕ ごまかし感が出る | ◎ ナチュラル・安心な印象 |
■ 安全性と印象を両立する“次の一手”
天然由来成分による残臭対策は、「効果はあるが刺激が強い」化学系とは異なり、長期的な健康被害を抑えながら、施設の清潔感・信頼感を向上させます。
たとえば…
- 「スタッフの喉が痛くならない」
- 「入所者の家族から“においがしないですね”と褒められた」
- 「施設案内で“香りがないのに清潔”と印象アップ」
このような“無臭=信頼”の時代にこそ、消臭力と安全性の両立を実現できる天然素材の導入が求められています。
■ 導入をご検討の施設様へ
「分子分解型の天然消臭」は、科学的エビデンス・現場実証・安全性が三拍子そろった選択肢です。ご希望があれば、以下のような資料もご提供可能です。
- 臭気削減試験データ(大学研究機関報告書)
- 実際の導入現場のヒアリング報告
- コストシミュレーション
- 試験導入パッケージ
施設の印象=においの印象。
ぜひ「次世代の残臭対策」をご検討ください。
ご要望に応じてPDF資料やチラシ形式にも変換可能です。必要であればお申し付けください。