8. 「臭い＝汚い」の誤解を防ぐ。来訪者に選ばれる施設づくりの秘訣

施設を訪れる方がまず感じ取るのは、空間の「空気感」です。特に介護施設や動物関連施設では、独特のニオイがどうしても残りやすく、第一印象を大きく左右します。来訪者の中には「ちょっと臭い＝不衛生」「管理が行き届いていない」といった先入観を持ってしまう人も多く、実際には清掃が徹底されているにもかかわらず、ニオイだけでマイナス評価を受けてしまうことも。

たとえば、ある動物保護施設では、室内はこまめに掃除されているにもかかわらず、犬舎の周囲にわずかに残る尿臭が原因で「不衛生な印象がある」との声が来訪者アンケートに寄せられたそうです。そこで、スタッフは消臭対策の見直しを行い、天然成分の無香料消臭剤を導入。空間全体が「無臭」になることで、「前より清潔に感じる」「動物たちも穏やかそう」といった好印象を持たれるようになりました。

また、介護施設でも同様の課題があります。特にトイレや廊下、居室に残る生活臭が、入所希望者の家族にとって「ここには預けたくない」と思わせるきっかけになるケースがあります。ニオイへの対策を徹底することで、「ここなら安心して任せられる」という信頼に繋がるのです。

さらに、介護施設においては使用済み紙おむつの一時保管もニオイ問題の大きな要因の一つです。日中に出た使用済みおむつは、ゴミ収集まで施設内で一定期間保管される必要がありますが、適切な消臭対策が施されていないと、保管エリアから強い臭気が漏れ出し、施設全体の印象を悪化させてしまいます。

実際、一部地域では、強い臭気を理由にゴミ収集業者が施設の廃棄物の引き取りを拒否する事例も報告されています。このような問題は、単なる施設内部の快適性だけでなく、運営上のリスクにも直結します。

ニオイは目に見えないからこそ、その影響は無意識のレベルで人の感情に作用します。だからこそ、「臭い＝汚い」という誤解を防ぐためには、清掃だけでなく、ニオイそのものを分解・除去する対策が欠かせません。

天然由来で人にも環境にもやさしい消臭剤を活用すれば、過剰な香りでごまかすのではなく、真に快適な空間を実現できます。ニオイの少ない環境は、従業員の定着や新規採用にも好影響を与え、施設の外部評価を高める要因にもなります。

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